以外と知らない!シュウ酸を多く含む食品
多くの人は、「ほうれん草にシュウ酸が含まれている」と聞いたことがあるのではないでしょうか?
しかし、私たちの多くはシュウ酸とは一体何かを知りません。
シュウ酸が含まれているから身体に悪いと聞いたことがあるものの、具体的にどのように人体に影響を及ぼすのでしょうか?
この記事では、
・シュウ酸とは何か
・シュウ酸が人体にどのように影響するのか
・シュウ酸を含む食品
・シュウ酸を減らす方法
を紹介しています。
シュウ酸とは
シュウ酸(蓚酸、英: oxalic acid)とは、ジカルボン酸という有機化合物のことです。
蓚酸(シュウ酸)の蓚という字は、タデ科のスイバを意味しています。
シュウ酸には、水溶性と不溶性の2種類に分類され、タデ科・カタバミ科・アカザ科の葉類の植物は水溶性。サトイモ科の植物に含まれているシュウ酸は不溶性です。
シュウ酸が人体へ与える影響
シュウ酸はカルシウムと強く結合する性質(劇性)があり、体内に入ると血液中のカルシウムと結合する。
シュウ酸を多量に摂取することで体内に結石が生じる原因となります。
多量に摂取すると死に陥ることになるため、毒物及び劇物取締法によって劇物に指定されるほどです。
シュウ酸を多く含む食品
100g中の含有量
ホウレンソウ 1,339mg
ショウガ 239mg
パセリ 177mg
水煮タケノコ 174mg
玉露(上級) 1,290mg
煎茶(上級) 820mg
番茶 740mg
ほうじ茶 770mg
コーヒー 15mg
(参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%A6%E9%85%B8)
その他シュウ酸が含まれる食品
■300mg程度
キャベツ
ブロッコリー
レタス
■200〜250mg程度
サツマイモ
ナス
■50mg程度
大根
小松菜
カブ
(参考:https://minds.jcqhc.or.jp/n/cq/D0003085)
シュウ酸を摂取しない方法
口にする食品にシュウ酸が含まれていたとしても、調理法や食べ合わせによって摂取を最小限にすることができます。
水溶性のシュウ酸であれば、水に15分ほど浸けておくか、熱湯で3分ほど煮沸するとシュウ酸がかなり減らせます。
また、カルシウムを多く含む食品との食べ合わせにより、血液中のカルシウムとの結合を避けられることがわかっています。
食品にシュウ酸が含まれていても処理すれば問題ない
シュウ酸を過剰に摂取すると、腎結石や尿道結石などの病気を起こしやすくなります。
しかし、シュウ酸を含む食品は適切な処理と食べ合わせに気を配ることにより、含有量を減らしたり体内でのカルシウム結合を避けることができます。
シュウ酸を多く含んでいるからといって避ける必要はないでしょう。