デグーに与える牧草の種類はどれがいい?【マメ科vsイネ科】

デグーの食べもの, デグーを飼う準備

デグーが食べられる牧草の種類

デグーの主食は牧草です。

ひとことで牧草といっても、牧草にはいくつか種類があります。

種類によって栄養価が違いますので、中にはデグーの主食として与え続けるのに適さない牧草もあります。

 

牧草ごとの栄養価を見ながら、どの種類の牧草がデグーに適しているのかを見ていきましょう。

 

この記事では、

①牧草の種類と栄養素の違い

②デグーに主食として与える牧草はどの種類がいいのか

を紹介しています。

参考にしていただければ幸いです。

牧草はマメ科とイネ科がありデグーにはイネ科を与える

牧草は大きく分けると「マメ科」と「イネ科」に分けられます。

マメ科の牧草は嗜好性が高く、タンパク質やカルシウムを多く含んでいることが特徴です。

生まれたての成長期のベビーデグーに適しています。

 

チモシー、イタリアングラス、バミューダグラス、スーダングラスなどのイネ科の牧草の特徴は、タンパク質の量が少ないのと、カルシウムの量も少ないです。

大人になってある程度の量を食べられるようになったら、ヘルシーなイネ科の牧草を与えるといいでしょう。

マメ科の牧草

アルファルファ

アルファルファはマメ科の多年草で、乾燥地や寒冷地でも収穫可能な牧草です。

人間の食用としては芽が出たばかりのもやしの状態をサラダにして食べられます。

イネ科の牧草よりも栄養価が高く、ベビーデグーに適している。

成体のデグーに与える場合は、おやつ程度にとどめる。

 

イネ科の牧草

チモシー

チモシーは一番有名な牧草で、アメリカをはじめとして世界の牧畜国で栽培されている。

日本では主に北海道や本州北部で栽培されています。

チモシーをたくさん噛むことで、デグーの歯の伸び過ぎを防ぎ、食物繊維も豊富のため、腸を整えます。

収穫のタイミングで一番刈り、二番刈り、三番刈りと呼ばれ、一番から順に硬い。

 

イタリアンライグラス

イネ科ドクムギ属イネ科に分類される植物のひとつです。

日本ではごく普通の雑草として道端でもよく見られ、ネズミムギとも呼ばれています。

主食として与えても問題はないようです。

バミューダグラス

バミューダグラスは、耐暑性、耐寒性に優れた牧草です。

他の牧草よりも細く、通気性がいいので床敷材として販売されていることが多いです。

細くふわふわしているのでデグーの床材としても使用できます。

食べられるので餌にもなります。

 

スーダングラス

イネ科モロコシ属の大型一年草。

アフリカのスーダン地方が原産で、高さ3mくらいにも達する牧草です。

チモシーとは逆に、刈り取り時期が遅いほど茎が太く硬くなります。

化学肥料を使用していると、硝酸塩が多く含まれ有害になることもある。

牧草の成分比較表

水分 たんぱく質 食物繊維 カリウム カルシウム マグネシウム リン
/100g g g g mg mg mg mg
アルファルファ 11.2 17.0 25.1 208 125 30 23
チモシー 10.2 6.7 29.7 187 49 16 27
イタリアングラス 9.4 6.2 32.2 227 53 19 23
バミューダグラス 9.1 8.1 22.5 188 43 22 31
スーダングラス 9.7 7.2 29.3
チモシー生牧草 75.0 2.2 8.5

デグーに主食として与える牧草はどの種類がいいのか

マメ科のアルファルファのタンパク質とカルシウムの含有量がかなり多いことがわかります。

草食動物は常に胃袋に食事を入れておかないと栄養失調となってしまうため、常に食事をしているのが普通です。

そのため、アルファルファは栄養素が多過ぎて肥満や病気に繋がりやすくなるため、主食としてはデグーには適しません。

 

チモシー、イタリアングラス、バミューダグラスがタンパク質も少なくバランスが取れているため、このあたりを主食として与えるのが良いと考えられます。

 

しかし、イタリアングラスやバミューダグラスはインターネットで取り寄せるなど入手しにくいため、デグーの主食としてはチモシーを与える人がほとんどです。

 

デグーにはイネ科の牧草を主食として与えよう

デグーを飼育する際に、主食として与える牧草は「イネ科」がいいということがわかりました。

ベビーデグー(生後1〜5ヶ月程度)には成育補助としてマメ科のアルファルファを与えても問題ないですが、大人になったらイネ科の牧草へ切り替える必要があります。

 

イネ科の牧草の中でも栄養のバランスがよく、スーパーなどでも入手しやすいのがチモシーです。

イタリアングラスやバミューダグラスも、チモシーとほとんど栄養素が変わらないため、わざわざ取り寄せる必要はありません。

 

定期的に体重を測りながら、主食としてチモシー、副食としてペレットを与えることをおすすめします。