デグーに牧草以外は必要？餌を組み合わせて病気知らず！
デグーは主食の牧草と水だけを与えていれば生きていけます。
ですが健康的で長生きしてくれるようにするためには、バランスのとれた食事(エサ)を与えることが大切です。
栄養バランスの取れた正しい食事を与えて、デグーの健康的な生活をサポートしてあげましょう。
デグーには野菜やおやつも必要なの？
デグーは完全な草食動物です。でも干し草や牧草だけ与えていては、完璧な栄養バランスは保てません。
健康的に長寿を全うさせるためには、主食の牧草の他に以下をエサとして与えると良いでしょう。
- ペレットと呼ばれる固形の栄養補助食
- 野菜(乾燥・生)やハーブ、穀物等のおやつを少量
- 沢山の新鮮な水
デグーの消化器官は、高繊維、低糖質、低脂肪、低タンパク質の食事に適した作りになっています。
そのため栄養素が豊富すぎるエサや、高カロリー・高たんぱくな食べ物などを与えてしまうと、下痢や胃の不調など深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。
糖の代謝機能が弱いため、糖分の高い食べ物も厳禁です。
デグーの主食に牧草は欠かせない！
デグーは牧草や干し草のような草を主食として、毎日たくさん食べる必要があります。デグーは牧草や干し草に含まれている、たくさんの繊維質を必要としています。
デグーは牧草を歯で擦り潰しながら食べます。その行為によって、デグーの歯が伸び過ぎてしまわない様に、歯の長さを維持してくれる効果もあるのです。また、腸の運動機能を助けるというメリットもあります。
草を食べなければ、腸が動かなくなってしまう【うっ滞】と呼ばれる病気にかかり、死んでしまいます。
主食の牧草はチモシー？アルファルファ？
良質の牧草は緑色で、甘い香りがします。牧草にはマメ科とイネ科のものがあります。
注意すべき牧草は、マメ科のアルファルファです。
アルファルファはデグーにとってタンパク質やカルシウムが多過ぎます。
成長には適した牧草ですが、同時に肥満になってしまう可能性が高いです。
成長期のベビーならいいですが、大人のデグーに主食として常に与え続けることはオススメしません。（ただ、アルファルファを好んで食べるデグーは多いです。食欲がなさそうな時や痩せ気味の時にあげたり、ご馳走としてたまに与えたりする程度なら大丈夫です。）
デグーに最も良いのは、イネ科のチモシーです。
低たんぱく低カルシウムで繊維質も豊富なため、デグーに適しています。
| 干し草の種類 | 栄養素 | 与え方 |
| チモシー(イネ科) | 低たんぱく、低カルシウム。繊維質が豊富で理想的な牧草。 | メインの食事として与える。常に切らさない様にたっぷり与えること。 |
| アルファルファ(マメ科) | 高カロリー・高たんぱく。成長期には良いが、肥満になりやすい。 | 成長期後はチモシーに切り替える。たまに与える程度なら良い。 |
チモシーは、1番刈り、2番刈り、3番刈りという種類に分かれており、刈り取った時期によって柔らかさや栄養価に違いがあります。
- 1番刈り…最もフレッシュで硬め。繊維質が多い。たんぱく量は少ない。
- 2番刈り…1番刈りと2番刈りの中間に位置する。
- 3番刈り…最も柔らかく、タンパク質量も多い。
通常、デグーには1番刈りのチモシーが理想です。
成長期のデグーや痩せ気味の子になら、2番、3番刈りを与えても問題ありません。
デグーの様な草食動物は、起きている間は一日中食べ続けるのが普通です。食事の時間が決まっている訳ではないので、デグーが食事をしたいときにいつでも食べられる様に、干し草は切らすことなく与えておきましょう。
デグーが長生きするための毎日の餌は？
80％以上はチモシー、10％がペレット、残りの10％が野菜やハーブなどのおやつ、という食事のバランスが理想です。
デグー用のペレットは、デグーが必要とする栄養素を補助してくれるものです。
メインとなる主食はチモシーにしますが、全体の食事量の10%程度の量を目安にして毎日食べさせても大丈夫です。ペットショップやアマゾンなどの通販でも手に入ります。ペレットは大人のデグーに一匹あたり一日約5~10gほど与えましょう。(ベビーや成長期のデグーには、食べるだけ沢山与えてあげてください。)
また、デグーは野菜やハーブも大好きです。
おやつとして、また、飼い主とのコミュニケーションの一環として、少量与えてあげると良いでしょう。慣れるまでは、デグーが前足で掴めるくらいの小さなサイズから与えてみましょう。
野菜は農薬や汚れなどが付着している場合も考えて、しっかり水で洗い流してから与えましょう。鮮度が悪くなってしまっていたり、熟しすぎてしまった野菜は避けてください。
そのエサ大丈夫？与える前にチェックを！
野菜や植物にはたくさんの種類があります。デグーに与えても大丈夫なものなのか、しっかりと確認を行ってから与える様にしてください。
例えば公園でタンポポを摘んだとします。
そのタンポポは、農薬や排気ガス、大気汚染などに汚染されていないでしょうか？人工的に何かを吹き掛けられている可能性もありますよね。
できる限り、自分で育てたハーブを与えるか、ペット用に販売されていてオーガニックであることが分かっているハーブを購入するのが確実です。
デグー大好きなおやつには、ローズヒップ、エン麦、タンポポの葉、などがあります。
また、リンゴの木の枝を噛むことも大好きです。かじり木としてケージに入れておいてあげると良いでしょう。